新年あけましておめでとうございます。
今年の正月は帰省の自粛が呼びかけられ、例年とは違った年末年始となりました。
また、新年の各団体の賀詞交換会なども中止が多く、私の活動も例年とは異なっています。
昨年秋には安倍内閣が総辞職し、菅新内閣が成立しました。
新内閣発足当時は国民の期待も大きく、高い支持率を維持しておりましたが、秋の臨時国会を経て、早くも支持率は急降下しています。
その理由は大きく分けて2つの要素があると考えています。
まず一つは政治と金の問題、安倍内閣では総理自らの「桜を見る会」の問題や河井克之元法務大臣、河井杏里参議院議員の買収問題、秋元司衆議院議員のカジノ汚職、更には辞職した吉川前衆議院議員のアキタフーズからの現金授受疑惑など、この1年間を見ても様々な問題が発覚し、自公連立政権はそれに真摯に答える姿勢を見せていません。
「桜を見る会」の問題では、安倍前総理大臣は12月25日に衆参両院の議院運営委員会に出席して説明し、「事実に反するものがあった」と認め、謝罪しました。
しかし、結局のところ秘書に責任を押し付け、その秘書が略式命令を受けることで事件の幕引きを図ろうとしています。
しかし、この問題の本質は、本来してはいけない「後援会旅行に安倍総理(の後援会)が補填をした」ことであり、これは政治資金報告書の記載漏れという問題ではなく、支援者の買収と同義の行為があったとされる重大な問題ではないでしょうか。
この事件はこれで終わりとするのではなく、政治的にも法的にも今後も追及していく必要があると思います。
そして、二つ目の理由は、現在の国民が最も求めている「新型コロナ感染症対策」において、その無為無策ぶりが露呈したことです。
Go Toトラベルキャンペーンは、11月に入り一部の地域での感染拡大が問題となる中、国民の多くから危惧や疑問が呈されていましたが、菅総理や西村大臣、赤羽国交大臣はかたくなに中止にしないと強弁し、キャンペーンを継続していました。
そして、大阪府知事や北海道知事の要請をうけ、11月下旬にようやく重い腰を上げ知事から要請があった地域にかぎり一時的な停止を決定しました。
しかし、その後新型コロナウイルス感染症の広がりははっきりと第3波として、以前の感染者を上回る状況になり、分科会の提言を受けた上に世論からの「中止すべき」との声に押される形でようやく停止を決定しました。
しかし、直ちにキャンペーンを停止するのではなく、約2週間後の12月28日からとしたため、感染はさらに拡大し、12月下旬には全国で新規感染者数が1日に3000人を上回るなど感染は抑制どころか拡大に向かっています。
しかも、このGo Toトラベルキャンペーンの全国一斉停止を発表した12月14日の夜に、新型コロナウイルス感染拡大防止のため政府が5人以上の会食を控えるよう国民に呼び掛ける中、菅総理が東京・銀座のステーキ店で自民党の二階幹事長、林幹雄幹事長代理のほか、スポーツ界、芸能界、政治評論家など計8人と会食したと報道され、国民からの批判が殺到しました。
また、ファイザー社が新型コロナワクチンの使用申請をしましたが、私が衆議院の厚生労働委員会で指摘したように、今までのインフルエンザワクチンですら在庫があるはずなのに接種できないという声が多く流通に問題があるのに、マイナス70℃という厳しい流通・保管が要請され、接種体制を構築・管理できるのか、疑念があります。
このように、菅内閣は、政治と金の問題でも、新型コロナ感染症対策でも国民の信頼を失いつつあり、結果として年末には各新聞社の支持率調査では内閣の不支持率が支持率を上回る結果となりました。
さて、本年は年内に必ず総選挙が行われます。
昨年は新型コロナウイルス感染症により、国民生活に大きな影響があり、休業を強いられたり、学校へ通えない、働く場を失ったなど国民の皆様が何らかの影響を受けることを余儀なくされました。
しかし安倍政権、そしてこれを受けた菅内閣は相変わらずの国会軽視・隠ぺい体質であり国民の皆様の生活、生命、健康に目を向けた政策を実施しているとはとても言えません。
今年の干支である丑(牛)は古くから酪農や農業で人間を助けてくれた大切な動物で、大変な農作業を最後まで手伝ってくれる働きぶりから、丑年は「我慢(耐える)」、「これから発展する前触れ(芽が出る)」というような年になるといわれています。
新型コロナウイルスはすぐに終息するとは思えませんが、今年はこの丑のとおり良い方向に向かい来年以降の実りに向けた準備の年となるように期待しています。
私は、国民の皆様が安心・安全に暮らすことができる社会を構築するため、これからも、政府に訴えていきます。皆様のお声をお寄せください。
令和3年 元旦
衆議院議員 吉田つねひこ 拝
新年あけましておめでとうございます。
初めてコメントさせて頂きます。
最初に書かれた「支持率」「桜を見る会」なんて後回しで良いので、「命と暮らしを守る」コロナ対策を最優先として、一番最初に書いて欲しかったです。
自民党にはあきれるばかりではありますが、立憲民主党も、政権批判という政治優先で国民軽視に見えている結果が今の立憲民主党の党支持率ではありませんか?
先生はblog等で直接情報発信されているので素晴らしいのですが、党となると批判以外が目立たない故に、自民は駄目だとなった時の受け皿になれてないのが現状だと思います。
p.s.
>11月に入り一部の地域での感染拡大が問題となる中、国民の多くから危惧や疑問が呈されていましたが、
吉田つねひこ先生は、危惧や疑問の声をあげなかったように読めてしまいますよ。