衆議院議員吉田つねひこ国会報告
民主党愛知県第1区総支部長・吉田つねひこ衆議院議員は、
2012年3月5日に予算委員会第四分科会で、
2012年3月7日には厚生労働委員会で質問に立ちました。
今回は厚生労働委員会での質問の骨子を紹介致します。
◆厚生労働委員会 質問の骨子
【食品の放射性セシウム暫定規制値について】
厚生労働省が食品の安全を説明する一方で、
現在の暫定規定値「5mSv/年」を「1mSv/年」にさらなる引き下げをする
意義について質しました。政府は、事敀直後の緊急的措置から
長期的視点に立った規制が必要との観点で基準値の引き下げを
行ったと回答しました。
また、福島県産の魚介類をはじめ、果実・キノコ類など多くの食品が
新基準値を超えてしまう現状に関して、政府の実態把握や風評被害対策の
あり方を質しました。政府は、基準値超えの食品が流通しないよう
作付け制限や検査体制を強化していること、風評被害に対する損害賠償の
実施を東京電力に確約させているとの答弁を得ました。
◎吉田つねひこが提案する、風評被害対策。
農産物が「絶対に安全」であるならば、厚生労働省・農林水産省・
経済産業省などの中央官庁・国会関連施設や東京電力が率先して購入し、
食堂で消費するという姿勢を見せるべきではないでしょうか?
【独立行政法人PMDAについて】
国民に安心・安全な医薬品・医療機器を届けるための
審査関連業務PMDA(医薬品医療機器総合機構)について、
次
①再生医療瀬品の到来に向けての対処
②FDAより高い後発医療機器の審査料や第三者認証の在り方
③審査料で100%運営しているPMDAの審査料の算定について
④一部変更承認申請を不要とする範囲の明確化について質しました。
政府は、ドラッグラグやデバイスラグ解消のために、承認審査の迅速化を
推進していること、また、PMDAの審査人員の増員や専門的知識向上の
ための財政措置など、PMDAの体制強化に取り組むと回答しました。
注)
ドラッグラグ…欧米の新薬が国内で承認されるまでの時間差(遅れ)
デバイスラグ…欧米の医療機器が国内で承認されるまでの時間差
【科学研究費補助金の基金化について】
2011年4月20日に成立した独立行政法人日本学術振興会法改正により、
文部科学省所管の科学研究費補助金(科研費)の基金化が決定されました。
複数年度に亘る研究費の使用が可能になったため、無駄遣いや不正経理を
防ぐことができると期待されています。その点に触れながら、
厚生労働省科研費・農林水産省科研費・経済産業省科研費についても、
文部科学省と同様に基金化を進めることについて政府の方向性を質しました。
厚生労働・農林水産・経済産業省はともに、科研費の効率的且つ
弾力的な運営を可能にすること、また、研究者が使い易く研究成果に
繋がる予算となるように、制度のあり方を引き続き検討していく旨を
答弁しました。
※衆議院のホームページでアーカイブ動画をご覧いただけます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=41612&media_type=