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衆議院議員吉田つねひこ国会報告
民主党愛知県第1区総支部長・吉田つねひこ衆議院議員は、
2012年3月5日に予算委員会第四分科会で、
2012年3月7日には厚生労働委員会で質問に立ちました。
今回は予算委員会第四分科会での質問の骨子を紹介致します。
◆予算委員会第四分科会 質問の骨子
【福島第一原子力発電所事敀に対する被曝医療について】
原発事敀現場で、最大678.80mSv を筆頭に150mSv 以上の被曝をした
作業員が33 名にも上る現状において、被曝線量の増加に比例して
リスクが高まるがんや白内障に対しての放射線医学総合研究所の
果たす役割、また白内障発症前に放射線の眼への影響を
早期発見できるDLS デバイスの導入について、
政府の考え方を質しました。
これに対し政府は、作業員の被曝線量をデータベース化し健康相談を
実施すること、特に100mSv 以上の被曝をした緊急作業従事者に
対しては白内障・甲状腺の検査のほか、がん検診等を実施すると
答弁しました。DLS については、現段階では導入されていないものの、
今後とも政府内で検討を続けていく旨の答弁を得ました。
【学童・学生の安全と健康について】
武道必修化の実施で懸念される柔道事敀(右図参照)について、
事敀防止策や授業を質しました。政府は、指導者講習会の実施や
外部指導者の活用など、安全対策に万全を尽くす旨を答弁しました。
児童虐待の兆候を早期発見するために、学校の健康診断に関節などを
含む四肢を入念に診察する運動器検診の導入を提言しました。政府は、
今後の検討・調査研究を進める上で重く受け止めると回答しました。
金環日蝕(5/21)に際し、児童・学生が安全に観察できる
環境整備について質しました。政府は、全ての学校に対して注意を
促すこと、また安全な観察方法について、日本天文協議会・
日本眼科学会・日本眼科医会が作成した資料を添付して学校に
通知すると回答しました。
【独立行政法人改革について】
「独立行政法人の制度及び組織の見直しについて」
(1/20 閣議決定)により設けられた研究開発型法人。国際水準に
即した適切な目標設定・国際的頭脳循環の促進・調達の基準や
ルールの構築・自己収入の扱いなど、優秀な研究者を確保し、
科学技術の水準の向上及びイノベーション推進に重要な事項を法案に
規定するか否かを質しました。
これに対し、平野博文文部科学大臣・中塚一宏内閣府副大臣から、
それぞれ「研究開発型のガバナンスとして明確に法定化してこそ
頑張ってもらえる」、「研究開発型法人に相応しいガバナンスの
構築について法定化に最大限努力したい」との力強い答弁を
引き出しました。
【未熟児網膜症フォロー体制構築について】
新生児特定集中治療室(NICU)の整備や周産期医療の発達により
未熟児医療が進んだ反面、「未熟児網膜症」という極小未熟児によく
見られる障がいが増加している現状に鑑みて、適切な診断治療が
できる眼科医の確保状況・治療用のレーザーなどハード面の準備・
遠隔診断システムの導入について政府の考え方を質しました。
政府は、関係学会の協力を得て、医師数の確保や未熟児網膜症の
治療法・リハビリテーション法の標準化の研究に取り組んでいること、
また、独立行政法人国立成育医療研究センターで、未熟児網膜症の
早期診断を可能にする遠隔診断システムの開発に係る研究に
取り組んでいる旨の回答を得ました。
※衆議院のホームページでアーカイブ動画をご覧いただけます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=41599&media_type=
次回は厚生労働委員会での質問の骨子を紹介致します。