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歴史と概要

あんかけパスタの歴史

あんかけパスタは、1960年代に愛知県名古屋市で誕生したパスタというよりは太麺のスパゲッティ。
あんかけスパゲッティー略してあんスパ、などと呼ばれるが以降はあんかけパスタで統一する。

名前の由来は名古屋名物のあんかけうどんを見た、現からめ亭の店主が「あんかけスパゲッティ」と命名し、テレビで発表したことによるといわれている。
1960年代以降、中京圏で広まり、今では独特の食文化として、名古屋めしの一つにあげられることもあるくらい広まっている。カントリースパゲッティとも呼ばれる。

日本全国にも稀に存在し(名古屋出身者が出店したと考えられる)東京にも数点専門店があったが、惜しまれながら閉店した店も多く、現在確認できるのはチェーン店のパスタデココだけである。名古屋では、多くの喫茶店、中にはまんが喫茶でも味わうことが出来る。

ちなみに有名店である「スパゲッティハウス ヨコイ」のソースであれば名古屋の多くのスーパーマーケットでレトルト食品として市販されている。あまり知られていないが、同様に「スパゲッティハウス ヨコイ」のあんかけパスタ専用の麺も市販されている。 ⇒ ヨコイ(レトルト)実食レポートへ


名古屋限定ご当地リラックマストラップ

「まりもっこり」は「あんかけスパもっこり」に

ランチパックあんかけスパゲッティ風

料理の概要

あんかけパスタは一度茹でた後にラードなど油で炒めた太いパスタ(通常2.2mm)に、野菜、肉、トマト等を長時間じっくり煮込んでつくる中華料理の餡のような粘性とコクのある辛味の効いたソースがかかった料理である。

この辛味は胡椒など香辛料をたっぷりと使うためであり、また、ソースにとろみを付けた理由はソースと麺の絡みがよくなるように、である。
しかしながら、あくまで味のベースはトマト味で、魅力的に詳述するならトマトの酸味と野菜の甘み、香辛料のピリッとした辛みが、三位一体となった絶妙な味である。

非常にカロリーが高い料理であるがトマトにはリコピン多く含まれているので、願わくはあんかけパスタによって、活性酸素を除去し、抗加齢効果や高血圧、糖尿病、高脂血症など生活習慣病の予防やガン予防、日常的には胃健、二日酔い、美肌などに効能があると良いな・・・・と希う。

信じられないかもしれないが、イタリアの家庭料理をヒントにミートソースを名古屋人好みの味に仕立てようとしてできた料理とも言われる。

太麺を使用する理由としては

1:一度茹でた後ラードで軽く炒めるので、麺が細いと切れてしまう為、さらには、
2:軽く炒める事によってソースの絡みをよくするとともに、
3:太麺にはコシがあり歯ごたえも抜群に仕上げるため

と考えられている。

具材はウインナー、タマネギ、ピーマンが一般的であり、そのほか、ピカタ(豚肉黄金焼)やエビフライ、フィッシュフライ 冬季はカキフライなどの具がトッピングされたメニューも好まれている。
野菜トッピングは「カントリー」、ソーセージ、ベーコン等の肉類トッピングは「ミラネーゼ」と呼び、肉と野菜の両方盛りは「ミラネーゼ」と「カントリー」の頭文字を足して「ミラカン」と呼ぶ店が多い。
現在、若者の志向が欧米化しているためか、ハンバーグ、ホワイトソースをトッピングすることが出来る店も増えている。

前述のように創出当時は、あんかけスパゲッティ、あんかけパスタという名称は無く、それぞれお店固有の名前のついたメニューとして存在するのが主流であった。
そのため、あんかけパスタもラーメンみたいなものでお店によりソースの味もまったく異なっている。
特に老舗においてその差は顕著であると思われる。

材料:
トマト、たまねぎ、人参、じゃがいもなどの野菜、挽肉、香辛料、麺(通常2.2mmの太麺)ラードなど


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