私、吉田つねひこは明日、3月9日(水)9:15~厚生労働委員会で雇用保険法改正案に対する質疑を行います。
コロナ禍の厳しい経済状況で、特に飲食、交通、観光などの非製造業は雇用環境が厳しく、雇用調整助成金のための積立金の取り崩しなどで雇用保険財政は厳しい状況です。
今回の法改正ではそのような現状に対し、暫定的に引き下げられていた保険料率を引き上げ、国庫負担は暫定措置として1/4から引き下げられていた1/40の負担割合を恒久的な措置とし、例外的に厳しい要件の下のみ1/4の負担割合として、別に「新たな国庫組み入れ制度」を創設します。
しかし、この新たな組み入れ制度が機能しないと将来的には雇用保険の給付の引き下げや保険料率の引き上げの恐れがあり、重大な問題です。
私、吉田統彦は、これら本法案の問題点、懸念事項をしっかりと問い質してまいります。
当日質問を予定しているのは次の項目です。
1. 国庫負担の責任について(政府参考人)
① 国庫負担割合相当の予算は年金・医療・介護・福祉などと同じ区分か
② 昨年12月の補正予算で措置した約2兆円の国庫繰り入れはどこから予算を捻出したのか
③ 「新たな国庫繰入制度」まで持ち出し国庫負担割合を2.5%にとどめる理由如何。
④ 12/22雇用保険部会での部会長発言中の「国家財政の構造的な制約」とは何か。
⑤ 予算の制約は理由にならず、財源の構造から検討すべきではないか。
2. 保険料率について(政府参考人)
① 改正法で令和4年度の雇用保険料率の設定の理由如何
② 本則の8/1000との保険収入の差額分につき、一般会計からの繰り入れはしないのか。
③ 雇用調整助成金の支給額の予算不足への対応方法如何。
④ 予算附則時の本則料率との差額分の一般会計からの繰り入れ如何。
3. 求人メディアのマッチングへの規制と職業紹介事業者について(大臣 政府参考人陪席可)
① 優良事業者の認定制度…求人情報提供ガイドライン適合メディア宣言の状況
② 医療・介護・保育分野適合紹介事業者宣言 有料紹介業者の宣言数は?
③ 医療の資格職の紹介料が不当に高額な点如何
④ 事実上診療報酬がマイナスと同義であり、その改善の方向性如何
⑤ 医療・介護・保育への助成や診療報酬が結果的に労働者ではなく事業者の収入となること如何
⑥ 迅速適切な苦情処理をどう実効性あるものにするのか。
⑦ 紹介料(特に国家資格職の)の制限、罰則など導入すべきでは
⑧ 資格職(例:医師、看護師、介護士、保育士等)版ハローワークの設置如何
皆さんの応援をお願いします。
なお、厚生労働委員会は、立憲民主党国会情報YouTubeから視聴が可能でございます。是非ご覧ください。
URL:https://www.youtube.com/watch?v=sE7HcgtvyZ8
このページから、当日の審議中継がご覧になれます。
衆議院議員 吉田つねひこ 拝